世界遺産にも登録された、炭鉱の島軍艦島を紹介

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https://ja.m.wikipedia.org/より引用

 

軍艦島とは

 

 

軍艦島は、正式には端島といい、明治時代から昭和時代にかけて海底炭鉱によって栄えました。最盛期には東京以上の人口密度を記録しています。しかし、1974年の炭鉱の閉山にともなって島民が島を離れてからは、長らく放置されていましたが、近年になって観光地として整備され、世界遺産にも登録されました。
今回はそんな今話題の軍艦島の魅力やアクセスの仕方をご紹介します。

 

1.軍艦島へ行ってみた。

2.軍艦島へのアクセス

3.まとめ

 

 

1.軍艦島へ行ってみた

 

1-1軍艦島上陸まで

 

今回は軍艦島クルーズ株式会社さんの軍艦島上陸クルーズを利用して軍艦島に向かいます。まずは事務局へ行き、事前にネット予約しておいたチケットの購入と誓約書にサインします。

 

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そしてすぐそばの港から出航です。軍艦島までは船で20分程ですが、途中、軍艦島と同じように炭鉱として栄えた島、高島に寄り道をします。

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上陸時間は少ないですが、高島・軍艦島石炭資料館を見学し、軍艦島の模型の前でガイドさんから上陸地点の説明や、周遊の際の見どころの説明を受けました。

この日は天候的に上陸できるか微妙ということでとりあえず近くまで行ってみるということでした。

1-2いよいよ軍艦島上陸

 

天候はなんとかなり、いよいよ軍艦島に上陸します。元の軍艦島は今の軍艦島より小さく、周囲は埋め立てて作られています。

 

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そして上陸すると目の前には時を止めた街並みが目の前に広がります。全員が軍艦島に上陸するとガイドさんが上陸地点から見える建物についての説明をしてくださいます。


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その後観光ルートに数カ所ある解説ポイントを回り、当時島の人々がどのような生活をしていたのかを知ることができます。そして最後の解説ポイントには日本最古の鉄筋コンクリートの集合住宅が未だに残っており、その様子を見ることができます。

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上陸時間は20〜30分程で自由時間もありますが、島の中は殆どが立ち入り禁止エリアのため、奥まで入っていくことはできません。

しかし、それでも遠くから写真を撮ったり、景色を眺めたりとしているとすぐに出航の時間になってしまいました。

 

1-3軍艦島周遊

 

上陸してみることができる軍艦島はほんの一部ですが、今回のクルーズでは軍艦島を一周し、ガイドさんの解説を聞きながら、遠目ではあるものの、立ち入り禁止区域の建物も見ることができます。

 

かつての病院や学校なども確認できます。また炭鉱から掘り出していらなくなった岩を海に捨てるために無理やりアパートを貫通させて作ったベルトコンベアーの跡なども見れますよ。

 

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2.軍艦島へのアクセス

軍艦島へのアクセスができるのは特別な許可を得ている5社のみで、各社、一日2便、一日中合計10便運行されています。今回はそんな5社の特徴を紹介していきます。


2-1軍艦島コンシェルジュ:株式会社ユニバーサルワーカーズ

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http://bit.ly/2PaVDkrより引用

 

この会社の特徴はなんといってもその上陸率の高さです。他社が7〜8割なのに対し、ここだけは9割近い数字を残しています。

そのため確実に上陸したい人にはおすすめです。また使われている船も新しいため、船の揺れも抑えられています。軍艦島デジタルミュージアムでの特典などもついたオプション付きチケットなども販売していますよ。

料金
大人4,000円
中高生3,300円
小学生2,000円

ホームページ
http://bit.ly/2PaVDkr

 

2-2軍艦島上陸クルーズ: 軍艦島クルーズ株式会社(高島海上交通グループ)

 

この会社の特徴はガイドさんの知識も豊富であり、高島の高島・軍艦島石炭資料館が見学できる点です。さらに軍艦島の周遊もしてくれるので個人的に一番おすすめですが、晴天でも結構揺れます。船酔い注意です。

 

料金
大人:3600円+施設使用料300円
子供:1800円+施設使用料150円

ホームページ

http://bit.ly/2PfiVWy

 

2-3軍艦島上陸周遊コース: やまさ海運株式会社

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http://j.mp/2PaZUo4より引用

こちらの会社の特徴はなんといっても船の大きさです。クルーズ会社の中でも最大級のクルーズ船のため大きく揺れることもなく快適な船の旅を楽しむことができます。またゆっくりと軍艦島を一周するため、立ち入り禁止ゾーンを船から見ることができます。

 

料金
大人4200円+施設使用料300円 子供2100円+施設使用料150円


※インターネットから早割を申し込むと最大で20%OFFです。

 

ホームページ
http://j.mp/2PaZUo4


2-4軍艦島ツアー: 株式会社シーマン商会

 

こちらの会社のクルーズの特徴はガイドさんとプレゼントにあります。
ガイドさんはNPO法人軍艦島世界遺産にする会」の理事長さんが務めており、トークスキルはピカイチです。また乗船した全員に上陸証明書と石炭が記念品としてプレゼントされます。

 

料金
大人3600円+施設使用料300円 中高生2800円+施設利用料300円 子供1750円+施設使用料150円

ホームページ
http://j.mp/2nGaQ0c


2-5アイランド号: 第七 ゑびす丸

 

上記4社とは大きく雰囲気の異なるクルーズになります。クルーズ船とは名ばかりの漁船ですが、貸切にすれば値段は他社よりも安くなりますし、釣りを楽しみたい人専用という感じがします。上記四社は長崎市内の港から出航しますが、このアイランド号は長崎市内から車で1時間ほどのところにある野母崎から出航するためアクセスし難いという面があります。しかし一味違う軍艦島クルーズを楽しみたいという方は是非一度乗船してみてはいかがでしょうか?

料金


1~4名(1隻):24,000円
5~7名(1人):5,250円
8~14名(1人):4,200円
15~20名(1人):3,150円


ホームページ
http://www.7ebisumaru.com/

 

2-6注意事項

どの会社についても天候不順などにより出航、上陸ができない場合があります。


3.まとめ

 

今回は長崎の世界遺産軍艦島をご紹介しました。長崎市内の気軽に行ける観光地とは違い、事前予約の必要性や観光に時間がかかるという点はありますが、それでもあの雄大軍艦島の姿を間近に見ることができるのは貴重な機会だと思いました。少しでも新たに世界遺産に登録された軍艦島に興味を持たれた方は次の旅行先に軍艦島を選んでみてはいかがでしょうか?

流氷を見るだけ 網走日帰り旅行

 

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2019 3/24

まだ寒い北海道の3月......
本日は一日休みです。時刻は8:20

何をしようかとふとスマホを手に取りネットを漁ると

オホーツク海に今シーズン一番の流氷到来」の文字

 

思えば2週間前、流氷を見ようと網走に向かうも運悪く流氷は見られず.....

 

これはリベンジの時だっ

 

とはいえ明日は予定がある。今から網走に向かうには札幌-旭川-網走の特急での移動となるが間違いなく流氷砕氷船の時間には間に合わない。

 

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特急オホーツクに充当されているキハ183系

 

しかし私はここで気が付いた。

網走のお隣、女満別には空港がある。

時刻表を調べると

ANA

13:35新千歳空港
14:20女満別空港

連絡バスを乗り継いで

14:25女満別空港
15:03流氷船乗り場

と移動すれば最終の15:30の流氷砕氷船に乗れることが判明、さらに

16:30もしくは17:50に流氷砕氷船乗り場の近くにある網走バスターミナルから出る女満別空港行きのバスに乗れば

20:10女満別空港
21:00新千歳空港

の飛行機に間に合うこともわかりました。

 

つまりは流氷のためだけの日帰り旅行

ゆっくりと用意をして11:30頃に新千歳空港に到着。

 

ANAカウンターで航空券を購入し、保安検査を通る前に三回のフードコートでカツカレーを頂きます。

 

新千歳空港は何度も使っていますが、ご飯は基本的にとんかつ井泉 新千歳空港店さんを利用しています。

 

三階のフードコート内にあり、一人でも気軽に利用できるというのもありますが、カツ丼、カツカレーは懐かしい家庭の味がして私は大好きです。

 

12:30頃に保安検査を通過

 

2番搭乗口ということもあり、近くにある雪印パーラーでソフトクリームを購入

 

個人的に新千歳空港に来てA,Bの保安検査場を利用した際は必ず寄っているのがこの雪印パーラー、札幌テレビ塔や時計台の近くにもありますが、何故か新千歳空港に来ると食べたくなります。

 

13:20頃から搭乗、平日ということもあり乗客は少なく、予定通りの時刻に離陸

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フライトというと基本は海の上を飛んでいくイメージですが、道内航路ということもあり北海道の雄大な山々と時折見える平野を眺めながらのフライト。安定飛行に入りシートベルト着用サインが消えていたのは15分ほどで直ぐに着陸態勢に入ります。

 

 

無事女満別空港に到着、荷物も手荷物だけなのでそのままバス乗り場へ

定刻通りにバスは発車、女満別空港から網走駅方面、流氷船乗り場へと向かいます。

途中凍結した網走湖畔の脇を走行します。

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そのままバスは程なくして流氷砕氷船乗り場へと到着、カウンターでチケットを購入します。

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大人一人分で3500円

しかしこれだけのお金を払って乗る価値のある船です。この日はなんと流氷が多すぎるため港の外の遠くまで行けないということで通常1時間のクルーズが45分に短縮されていました。

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しかしとにかく一面氷氷氷、とにかく氷の中をおーろら号は大きな音を立てて氷を砕いて進んでいきます。

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おーろら号は自由席、指定席がありますが、混雑していなければ自由席で十分ですし、なによりしっかり流氷を見るなら甲板に出るのであまり席には座らないと思います。

 

甲板からはどこをみても流氷、流氷、流氷。幻想的な風景が何処までも広がっていきます。
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船内には自動販売機、売店、トイレが完備されています。
売店では網走牛を使った肉まんや流氷を使った作ったという流氷ビール、流氷サイダーが販売されていました。

 

ビールはまだ美味しさがわからないので流氷サイダーと肉まんを購入、ゆったりと席に座りながら眺める流氷もいいものですね。

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そんなことをしているとあっという間にクルーズは終了。港へと帰港します。

 

網走には網走監獄やオホーツク流氷館、北方民族博物館などもありますが、過去に来ているので今回はパスして女満別空港へ戻ります。

 

特に焦る必要は無かったのですが、16:30に網走バスターミナルからバスに乗り、女満別空港に向かいます。

 

17:00頃に女満別空港に到着。
そのまま航空券を購入し、20:10のフライトまでしばらく女満別空港で時間を潰すことに

実は私、過去に使ったことのある空港は

新千歳、仙台、成田、羽田、中部、関西、伊丹、神戸、福岡、那覇

と主要空港のみで、地方空港に来るのは初めでした。

 

待合室と空港カウンターしかないという地方空港のイメージとは違い、セブンイレブンやお土産屋さん、レストランもちゃんとありました。
とはいえ空港で2時間半ほどの待ち時間、せっかくなので食事をしていくことに。

 

レストランの選択肢はレストラン ピリカとスープカリー奥芝商店の二択、今回はレストラン ピリカにしました。

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ラーメンといくら丼のセットで2000円程、少し高めですが地方空港なら納得です。

ラーメンには梅と山葵が添えてあり、あっさりとした味わいでした。

さて、お腹も満たしたところでスマホの充電がピンチ、後3%

新千歳空港などであれば電源も簡単に見つかるのですがどうやら女満別空港の非制限エリアには電源が無料で使えるスペースはないようです。

 

1時間 700円で使えるフリースペースがあり、ここには電源やWI-FIが完備されソフトドリンクは飲み放題となっています。うーん、使うかぁと迷っていたところで一つ思いつくことが

保安検査を抜ければ流石に待合ロビーに電源あるやろ

 

そう思って保安検査を抜けようとするも、出発1時間前にならないと保安検査もしてもらえないとのこと

 

やむなくスマホを触るのをやめて本を読んで時間を潰し、1時間前に速攻で保安検査を通過

制限エリア内にはしっかりとコンセントが完備された席があるのでここで充電

 

出発15分前から改札と言うことで、制限エリア内の売店ガラナを購入して

そのまま後は新千歳空港まで約1時間のフライト

無事新千歳空港、その後札幌駅へと帰ってくることができました。

 

鉄道で5時間以上掛かる網走にこんなにゆったり日帰りできるとは、これは本格的に上川-網走間の鉄道廃止が検討され不必要があるのかなと感じました。

自己紹介

皆さんこんにちはそしてはじめまして北海道旅行のブログを作成していきます。mukabと申します。


まず簡単な自己紹介から、名前はmukabと名乗っております。年齢は20代で、趣味は鉄道旅行です。今は北海道に住んでますが、前は石川の金沢、その前は愛知県の豊橋に住んでいました。

このブログには基本的に北海道の旅、鉄道関係の記事を上げていくことになると思っています。万が一北海道のネタが尽きたら本州進出とかするかもしれないですが......

基本は北海道メインでやります。

なぜ北海道メインで旅行ブログやろうと思ったかと言いますと、単純に北海道好きだからです。

あと本州から観光に来る人へのすっごい偏見なんですけど、新千歳空港ついて札幌と小樽とせいぜい旭川回って北海道満足して帰る人が多いような気がするんです。

私は言いたいと

もったいないと

もちろん、一回目から網走とか釧路とか稚内とか行くべきだとは思ってないですよ。

でも、私個人的に北海道を北海道として魅力的にしてるのは道東だと思っています。

釧路、釧路、根室といった道東の魅力を皆さんに伝えたいと、そういう思いでブログ作っていきます。こういうこと言うとなんか本州からの旅行者バカにしてるみたいなこと言われると怖いんで一応先に言っておきますと、本州の人の北海道の知識って函館、旭川、小樽、札幌で止まってるんですよ。

これは別に普通です。だって知る機会ないんですから。だからここに、帯広、釧路、網走、稚内を加えて、もっと北海道のいいところ知って欲しいなと思っております。

それでこれから北海道について色々紹介していくんですけど、基礎知識みたいなところだけ解説していきます。

北海道

日本の中で最も面積の大きい都道府県にして人口は約528万人
そのうち195万人が札幌市民、つまりは北海道民の37%は札幌市民、こんなに広いのに集まりすぎです。
因みに人口二位が旭川市で33万人、ついで函館市25万人、苫小牧市17万人、釧路市17万人となっていて以上5都市が北海道5大都市と言われてます。

今後よく出てくる都市名としてはこれらに加えて帯広市網走市稚内市の3都市が挙げられます。今回はこの計8都市の位置と距離感を理解してもらいたいなと思っております。

わかりやすいところから行くと1番北が稚内、1番南が函館この二つは分かりやすいですね。

で札幌、苫小牧の真ん中ちょっと苫小牧よりに新千歳空港のある千歳市があると言う感じですね。

旭川は北海道の真ん中、帯広は旭川のやや右斜め下の辺り、そして太平洋に面する東の街が釧路、オホーツク海に面する東の街が網走です。実は網走よりも隣の北見の方が人口も倍以上あって大きいんですけど、今回はそこには触れません。


札幌からの距離感はこんな感じ

札幌-函館318キロ
札幌-旭川136キロ
札幌-網走517キロ
札幌-苫小牧71キロ
札幌-釧路348キロ
札幌-稚内396キロ
札幌-帯広220キロ

参考までに東京-熱海が約100キロ、東京-名古屋約370キロ、東京-新大阪550キロとなっています。北海道の広さはお分かりいただけたかと思います。

阿寒湖温泉徹底解説

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世界でも珍しい丸いマリモが生息することで有名な阿寒湖は火山の噴火によって生まれたカルデラ湖です。湖の周りを雌阿寒岳雄阿寒岳に囲まれており、周囲約26km、海抜420mとなっています。

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湖上には大島、小島、ヤイタイ島、チュウルイ島の4島が浮かんでおり、その中でもチュウルイ島にはマリモ展示観察センターがあり、観光遊覧船で行くことができます。

 

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また阿寒湖の畔には温泉街が広がり、温泉旅館やホテルが湖畔に沿って立ち並びます。

 

温泉街にはアイヌ文化を反映するお土産が立ち並び、温泉街にあるアイヌコタンは北海道最大級のアイヌの集落です。

 

今回はそんな阿寒湖と阿寒湖温泉、そして温泉街の隣にあるアイヌコタンについてご紹介して阿寒湖観光を予定されているみなさんに少しでも有益な情報を得ていただければ幸いです。

 

阿寒湖遊覧船で阿寒湖を一周

 

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阿寒湖観光の目玉とも言えるのが阿寒湖遊覧船
で、温泉ホテルの立ち並ぶ阿寒湖湖畔を出発し景勝地である滝口、そしてマリモ展示観察センターのあるチュウルイ島を経由して阿寒湖畔へと帰ってきます。

 

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滝口とは阿寒湖の東南端にあたる入り江に接した地点で、阿寒湖で唯一の流出河口となっており、ここから流れ出した水が太郎湖の水と合流して阿寒川へ流れ出ている様子が滝のようであることからこのあたりは「滝口」と呼ばれるようになったそうです。

 

 

滝口のあたりには小さな小島がいくつもあり、まるで日本庭園のような風景が広がっています。

 

チュウルイ島にあるマリモ展示観察センターでは阿寒湖に生息するマリモについて詳しく解説されているとともに、巨大なマリモも展示されています。

 

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なぜ、藻が阿寒湖では丸いマリモに育つのか。それは、湖の形、湖底の状態、波動の環境、水源の多様性など、さまざまな条件を阿寒湖が偶然にもクリアしたことによります。詳しくはぜひ、展示観察センターで確かめてください。

 

ボッケ遊歩道

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ボッケとはアイヌ語で「煮え立つ場所」という意味で「泥火山」のことを意味します。

 

阿寒湖畔エコミュージアムセンター裏から北に15分ほど歩くとこのボッケがあり、ここでは地名としても使われています。ボッケの森はエゾマツやトドマツなどの針葉樹とカツラやミズナラなどの広葉樹が混じってできた森に、エゾシカエゾリスなどの野生動物が生息している自然豊かなところです。

 

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また秋には遊歩道内の木々が赤々と紅葉し、阿寒湖の澄んだ青色との対比が非常に美しく見えます。

 

ボッケ遊歩道は阿寒湖畔エコミュージアムセンターからボッケを通り、観光船乗り場まで続いており、気軽に阿寒湖の自然にふれられるネイチャースポットです。


アイヌ文化に触れるアイヌコタン

 

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阿寒湖には古くからアイヌの人々の集落、コタンがありました。そのコタンは現在でも現在でアイヌの人々が木彫りの民芸品などを作り、観光客と交流しています。アイヌコタンには民芸品を扱うお土産屋さんのほか、本格的なアイヌ料理から現代の料理とアイヌ料理を組み合わせたオリジナル創作アイヌ料理が楽しめるお店もあります。

 

アイヌ料理を食べるならポロンノ

 

アイヌコタンの入り口にあるポロンノさんは本格的なアイヌ料理から創作アイヌ料理を提供してくれます。

 

おすすめのアイヌ料理はポッチェイモです。

 

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じゃがいもを寝かせて発酵させて作ったもので溶かしバターとお塩をかけていただきます。発酵させているだけあってじゃがいもの甘みと旨味がたっぷり詰まった一品です。

 

アイヌ料理以外にも鹿肉のサイコロステーキやヒグマ肉も食べられますよ。

 

阿寒湖アイヌシアター イコロ

 

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アイヌ古式舞踊

阿寒湖アイヌシアター イコロでは国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコ世界無形文化遺産にも登録されたアイヌ古式舞踊を見ることができます。

 

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儀式のとき、親戚や友人が集まったとき、あるいは日々仕事をしている最中でも、人々は遠い昔から歌い、踊ってきました。喜びや悲しみを身体で表現するアイヌ古式舞踊は、自分たちが楽しむだけでなく、カムイ(神々)や祖先に対して敬意や感謝を捧げる表現でもあります。

白老町にオープンしたウポポイでも同様の古式舞踊を見ることはできますが、やはりアイヌの血を引く人々の古式舞踊は格別です。

 

 

自然を敬い、自然と共存する生活の中から生まれたアイヌの踊りには鳥や狩り、遊びなどの題材がたびたび登場します。踊りの種類も、大勢で輪になって踊るもの、少人数で神々への祈りを捧げるもの、安全な漁や収獲を感謝するもの、悪霊を追い払うためのもの、労働する様子を表したものなど様々なものがあります。

 

ロストカムイ

 

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2019年3月より演目を開始した阿寒ユーカラ「ロストカムイ」は「アイヌエゾオオカミとの共生」をテーマとした物語です。

最新のデジタル技術とアイヌ古式舞踊が融合し、自然を尊び共存してきたアイヌ民族の暮らしの中から生まれた歌や踊りなど、 アイヌ文化の世界観を存分に体感することができます。

 

 

アイヌは、カムイ(神)の世界とアイヌの世界、ふたつの世界があると信じています。

動物や植物、自然現象、この世のあらゆるものに魂が宿ると考え、すべてがカムイたる存在として、ともに生きる家族として、お互いを尊重してきました。

 

 

カムイの中でも、エゾオオカミは別格で狩りがうまく、アイヌにとって憧れの存在だったエゾオオカミは、「狩りをする神」ホロケウカムイと呼ばれています。

 

 

しかし、1879年の大雪による影響で、エゾオオカミの食料であったエゾシカが激減し、さらに本州から渡ってきた開拓者たちの家畜を襲うことから邪魔者とされエゾオオカミは絶滅に追い込まれました。

 

カムイは、怒りや過ちを夢で知らせるといいます。失われたカムイたちは、何を想い、何を語るのか....


旅の疲れは阿寒湖温泉で癒す

 

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阿寒湖周辺から良質な温泉が多く湧き出しており温泉旅館も様々なタイプのものがあります。

泉質は、万人のための湯と言われています。万人の湯と呼ばれる由来は無臭無色透明という泉質と広範囲に柔らかな効果が期待できる効能からです。

 

単純温泉で無味無臭のためお湯に浸かると

あれ?これ本当に温泉なの?普通のお湯じゃない?

 

と感じる人もいると思います。

 

そう感じた時は肩までしっかり10分は温泉に使ってください。そうすれば温泉を上がった後に中々身体が冷めずいつまでもポカポカしているのがわかると思います。

 

阿寒湖のおすすめレストラン

 

阿寒湖で釧路根室名物を頂ける喫茶「エルム」

 

喫茶「エルム」はアイヌコタンにもほど近い温泉街にある喫茶店です。喫茶店ではありますが本格的な食事をすることもできます。

 

釧路名物のスパカツや根室名物のエスカロップ(エルムではエルムライス)、同じく根室名物のオリエンタルライスなどが頂けます。

 

スパカツはカツレツをミートソーススパゲティの上にのせた料理のこと。黒い鉄板皿に盛られています。

 

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エスカロップはバターライスに豚カツを乗せてドミグラスソースを掛けた料理です。

 

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オリエンタルライスはドライカレーに焼いた牛肉のサガリ(ハラミ)をのせ、ドミグラスソース仕立てのソースをかけた料理です。

 

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その他カレーやオムライス、デザート類もありどれを食べても美味しいですよ。

 

阿寒湖のにじますとワカサギを頂く「郷土料理 奈辺久(なべきゅう)」

 

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「郷土料理 奈辺久」は阿寒湖で取れたにじますやワカサギを使った料理を頂くことができます。阿寒湖で取れた新鮮なにじますのお刺身はサーモンのような旨味とあっさりとした舌触りが特徴です。

 

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ワカサギはそのまま丸ごと天ぷらにして頂けます。ワカサギの天ぷらはサクサクとした衣と柔らかい身、そして秘伝のタレが相性抜群!

名物のワカサギ丼はワカサギの天ぷらがたっぷり乗っていて飽きるまでワカサギを堪能できます。

その他にも鱒の卵とお刺身の親子丼やヒメマスの丸焼きなど阿寒湖ならではの名物を頂くことができるので何度も足を運んでしまう名店です。


阿寒湖の四季

 

まだ寒い、雪解けの春

 

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3月でも0度から5度程までしか気温が上がらず、4月もまだ雪が降りますが、阿寒湖の氷が砕けはじめ、植物が芽を出します。

阿寒湖の遊覧船は毎年4月下旬から運行を開始します。その営業開始1週目だけは、期間限定で「砕氷帯観光遊覧船」が運行されます。

 


割れた氷の間き進む、阿寒湖だけの貴重な体験ができ、遊覧船からは雌阿寒岳雄阿寒岳を眺めることができ、この時期にしかみられない光景を見ることができます。

 

緑が芽吹く暖かい夏

 

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阿寒湖は夏でも涼しく夜は冷え込みます。緑が最も美しく芽吹きますが雨の日も増えるのが特徴です。
夏は気温が高く外に出やすいため遊覧船やアイヌコタンの散策などに寒さを気にせず出かけられるベストシーズンと言えます。

 

 

ボッケ遊歩道の紅葉が美しい秋

 

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秋には自然豊かな草木が一斉に赤々と紅葉していきます。特にボッケ遊歩道と滝口は紅葉の名所として知られています。また10月にはマリモまつりが開催され、かつて密猟によって失われたマリモが阿寒湖に帰ってきたことをお祝いします。

 

阿寒湖が凍りつく極寒の冬

 

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冬は、60センチメートルほどの厚い氷に覆われる阿寒湖。1月~2月頃の気温は、氷点下20℃以下になることもあり、極端に寒いからこそ楽しめるアクティビティがあります。

 

冬の阿寒湖でぜひ体験したいのが、「鶴雅アドベンチャーベース SIRI」の開催している朝食前の時間にモーニングコーヒーを飲みに行く「モーニングカフェ ツアー」です。

 

このツアーの目玉は、氷上で暖かい飲み物をいただくこと。スタッフは、コーヒーを淹れてくれます。体を温めながら、早朝の氷上ウォークを満喫できます。

 

阿寒湖へのアクセス

 

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阿寒湖へのアクセスについて以下のサイトに詳しくまとめられています。

ルートとしては釧路空港かJR釧路駅北見駅を起点にバス利用となります。

http://ja.kushiro-lakeakan.com/travelinfo/7769/


まとめ

 

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今回はマリモとアイヌと温泉の湖、阿寒湖をご紹介してきました。宿から徒歩圏内にありとあらゆる観光地とご当地グルメがぎっしり詰め込まれた観光地は北海道内、日本全国見てもなかなかありません。北海道に訪れる際はぜひ阿寒湖で二泊ほどしてゆっくりとその魅力を感じてみてください。